2011年7月– date –
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地に呪われたる者 2
フランツ・ファノン『地に呪われたる者』(みすず書房)より抜粋。 ● セク・トゥーレ大統領がきわめて的確に指摘したのは、このことである。「思考の領域において、人間は己こそ世界の頭脳であると自負することもできる。だが、いっさいの(外部か... -
ミナマタとフクシマ
ミナマタとフクシマには、多くの共通点があります。 特にその事件発生から事態の悪化、隠ぺい、被害者の分断、差別というプロセスは、酷似しています。 また、近代文明と経済成長を優先させた国策(官僚制)の結果という意味でも共通しています。 発... -
「3.11」以後の堕落論
坂口安吾の「堕落論」を再読しました。 大学に入学し、1年生の最初の政治学のゼミで読んだのが、確かこの「堕落論」です。 その時は、まさかその後、彼の故郷の新潟へ移り住み、それから約25年後にこれを再読することになるとは思ってもいませんでし... -
見過ごしてきたこと/隠されてきたこと
ものごとを考える際に、起点となるような事実や経験があるものです。 その起点を見失ってしまうと、思考が浮ついたものになってしまいます。 たとえば、日本の「戦後」を考える時に、先の<戦争>そのものの事実や経験から出発しなければ、当の「戦... -
10万年後の安全
映画『10万年後の安全』(Into Eternity)、ようやく観ることができました。 少し演出が濃すぎて、それがちょっと邪魔な気がしましたが、素材自体が巨大な力をもっているため、これまでにないドキュメンタリー映画の新境地を切り開いた作品だと感じ...
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