2017年5月– date –
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希望の政治学読本 ⑫
『日刊ゲンダイ』の書評連載「希望の政治学読本」は、この12回目で最終回でした。当初予定されていた連載期間を大幅に超えました。この時はまだ知事選の結果が出る前でした。連載中はまさに選挙のど真ん中で、今思い起こすと自分でもよく書けたな、と思... -
希望の政治学読本 ⑪
ジャレド・ダイアモンド『第三のチンパンジー』(草思社) 1,800円 人間の未来を考えるために 先日、久しぶりにスタンリー・キューブリック監督の『二〇〇一年宇宙の旅』を観た。今から半世紀近く前の作品であるにもかかわらず、今観ても鮮烈な印象を与え... -
希望の政治学読本 ⑩
ツヴェタン・トドロフ『民主主義の内なる敵』(みすず書房) 4,500円 「民主主義」をあきらめないために 私たちは今、本当に民主主義的な社会に住んでいるのだろうか?本書は、24歳まで「全体主義」のブルガリアで過ごし、そこを逃れて残りの三分の二の人... -
希望の政治学読本 ⑨
大森美紀彦『《被災世代》へのメッセージ』(新評論) 1,800円 「単身者本位社会」を超えて リオ・オリンピックの熱狂が過ぎ去ったが、「次は東京オリンピックだ!」と明るい気分になれないのは私だけか。今日も福島第一原発ではあと何十年かかるかわから... -
希望の政治学読本 ⑧
バーニー・サンダース『バーニー・サンダース自伝』(大月書店) 2,300円 「新しい政治」はどのように生まれるか 金と権力にまみれた政治や、その政治を生業とする政治家たちと私たちはどのようにつき合っていけばいいのか。おぞましい政治の世界は、遠く... -
希望の政治学読本 ⑦
『日刊ゲンダイ』の書評連載、第6回目まではブログに掲載しましたが、7回目~も載せておきます。 ジーン・シャープ『市民力による防衛』(法政大学出版局) 3800円 「おまかせ安全保障」からの脱却 よく、「北朝鮮や中国が日本に攻めてきたらどうする!... -
断末魔としての「改憲」
いよいよ安倍首相は、2020年に改憲を果たすと明言しました。 言うまでもなく、彼が変えたいのは「9条」です。具体的な条文云々というより、何よりも「象徴としての9条」を変えることが彼の(すぐれて個人的な)悲願となっています。 9条...
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