沖縄の基地問題を、「沖縄問題」という言い方をすることがありますが、それは決して「沖縄の問題」なのではなく、何よりも本土の日本政府の問題なのであり、また日米関係やアメリカの世界戦略の問題に他なりません。
同様に、「3.11」を、最近あたかも「フクシマ問題」であるかのように思う人が多くなっているのではないかと心配です。
「3・11」をいつの間にか「フクシマの問題」に矮小化することで、私たちは結局この問題を無関心のヴェールに包み込んでしまうことになると思います。
たとえば、福島県の地方紙と他県の新聞紙面の驚くような違いは、まるで沖縄の新聞と本土新聞の違いをみるようです。
「フクシマ」を孤立させてはいけません。
「フクシマ問題」ではない。
2011年6月30日