ミナマタとフクシマには、多くの共通点があります。
特にその事件発生から事態の悪化、隠ぺい、被害者の分断、差別というプロセスは、酷似しています。
また、近代文明と経済成長を優先させた国策(官僚制)の結果という意味でも共通しています。
発展から取り残された地域が一方的な犠牲を強いられたという点でも、また、第二第三の同様な悲劇の再現が今後グローバルな規模で予想されるという点でも、共通しています。
また、その住民被害が、「緩慢なジェノサイド」として現れることも同じです。
ミナマタとフクシマを同時に考えること。それが「3・11」以後の知性だと思います。
ミナマタとフクシマ
2011年7月21日