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9.11とアメリカ

「同時多発テロ」から10年。 
グラウンドゼロでは、記念式典が開かれ、分厚い防弾ガラスの奥にブッシュとオバマという二人のアメリカ(元)大統領が現れました。
透明に見えて、あらゆる防弾をはねつける強靭なガラスの向こうの2人の大統領。今のアメリカをこれほど象徴的に表しているものはないと感じました。
一方、アルカイダは、アルザワヒリ(Egyptian Ayman al-Zawahri)という第2のビンラディンの登場を謳い上げ、「テロとの戦い」がいっこうに終結していないことを世界に示しました。
国内の無数の問題にあえぎつつ、実は世界そのものに根源的におびえながら生きるアメリカ。
デモクラシーや自由などの透明な防弾ガラスを身にまとい、一方で未だ世界最強の軍事力を保持するアメリカ。
恐怖に基づく、この世界最大の国家はこれからどう漂流していくのか。
私たちは、少なくとも、過度に理想化されたアメリカでもなく、過度に憎まれたアメリカでもなく、等身大のアメリカを見据えながら、生きていく必要があります。

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