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新潟から市民発電

先日(9月23日)、新潟の市民発電のキックオフ集会を開催しました(下写真)。
約280名の参加者で会場も満員。テレビも新聞もきてくださいました。
新潟で市民発電をやる意味は、まず新潟が<自立>のための豊かなエネルギー資源の宝庫だという事実に求めることができます。かつて内村鑑三は、『デンマルク国の話』という講演(1911年)の中で「しかしてエネルギーは太陽の光線にもあります、海の波涛にもあります、吹く風にもあります、噴火する火山にもあります。もしこれを利用するを得ますればこれらはことごとくみな富源であります。…外に拡がらんとするよりは内を開発すべきであります。」と語りましたが、まさにこの「内発的開発」の可能性を、新潟には多く認めることができます。
また、新潟には世界最大の原子力発電所があるという事実も、新潟で再生可能エネルギーをすすめることの意義を大きくするでしょう。東京=太平洋沿岸を中心に近代化と高度成長を遂げた日本で、新潟はかつて「裏日本」と呼ばれましたが、そのことと原子力発電所の建設には深い関係がありました。来るべき時代は、東アジアに面した新潟こそが「表日本」として自立し、またその自立を実現するエネルギーのあり方も冷戦期を彩った<核エネルギー>から、新時代にふさわしい新エネルギーへと移行していくことが望ましいと思います。これから紆余曲折の長い道のりがはじまりますが、歴史的には遅かれ早かれ人類はこの方向に進むしかありません。苦労や面倒なこともたくさんあるでしょうが、何より仲間たちと楽しくやっていきたいと思っています。
いずれにせよ、2014年9月23日は、新潟にとってまさに歴史的な日となりました。

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