岡本太郎の「明日の神話」に、若いアーティスト集団が今回の「フクシマ」をモチーフにした絵を描き加えたというニュース。
さっそくその絵をネットで確認すると…。
予想に反して、悪くない。
太郎の絵とも調和しています。
(http://hara19.jp/archives/6635 参照。)
元の絵を損ねないようにパネルを貼っただけで、太郎の絵の侮辱を意図するものではないし、もしかすると、彼が生きていたら同じことをしていたのではないか、とも想像します。
それにしても、以前から思っていましたが、「明日の神話」とはいいタイトルです。
ヒロシマ・ナガサキ・第五福竜丸・チェルノブイリ…フクシマという人類の経験を、まさに人類の新しい「神話」として記憶していく試み。しかも、その「神話」には、人間の生命力が終末的な悲劇から再び立ち上がるという祈りも込められています。
この<再生への神話>を、これから私たちはつくっていけるのか。
それは単なる「神頼み」という意味での、昨今のヘナチョコな「宗教」とは似ても似つかず、まさに「新しい信仰」を、これから私たちが自分たちの力でつくっていけるのかどうか、という壮大な賭けでもあります。
このような意味において、今回の若いアーティストたちの挑戦には可能性を感じます。拍手。
明日の神話
2011年5月19日