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美浜原発を訪れる

 先日、学生たちを連れて、美浜原発を訪れました。
百聞は一見に如かず。
考えてみれば、「美浜」とは、美しい浜という意味で、本当に息をのむようなコバルトブルーのきれいな入り江に、その原発はあったのでした。写真の上は、若狭湾と美浜原発。下は、若狭湾の水の透明度がわかる浜辺の写真です(奥には小さく原発も見えます)。さらにここは夏場は海水浴場にもなっています。


加圧水型の1号機は1970年に営業運転開始。福島第一原発1号機が1971年なので、国内では初の商業用原発です。現在2号機のみ運転中。関西電力は、この若狭湾に高浜・大飯(おおい)・美浜の3か所で計11機の原発を所有しており、数字上は約44パーセントの電力をまかなっていることになっています。
ふるさと納税の発案者としても知られる西川一誠現知事が、現行のいわゆる「ストレステスト」に加え、運転再開のための条件として施設の経年も視野に入れたさらなる検査が必要であるとして、運転再会のいわば歯止めとなっていることは良く知られていますが、「3・11」以後、なぜこぞって原発受入れ自治体が「翻意」するようになったのかというのは興味深い問題です。
いつもそうですが、PR館で真面目に働く地元の若い人たちを見ると、彼らが職を失わず、どうやって地方が原発抜きの経済へと転換ができるのか、本当に考え込みます。長年反原発活動を続けてこられたAさんにもインタビューすることができましたが、本当に今、<新しい世代>が<新しい産業>を担って、地方からこの国をつくりかえてゆく政治の新しいヴィジョンが必要になっていると強く思いました。

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