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「我々はあまりにも欺瞞に慣れてしまった」

「我々はあまりにも欺瞞に慣れてしまった」…。
今朝の池澤夏樹氏のエッセイ(『朝日新聞』)から。
敗北を忘れ、我々(日本人)はあまりにも欺瞞に慣れてしまった。
「恥」を知れ、というわけです。
本当にそう言うしかないことばかりが展開しています。
原発の再稼働と輸出、集団的自衛権の許容、沖縄の放置…、すべて戦後の矛盾を、「恥」を知ることなくやりすごす「生」。
もう限界にきているのではないでしょうか。
水に流してやり過ごす手法は、実は<冷戦>という、囲い込まれ、飼いならされた政治空間の中でのみ可能であったことを、私たちはもうそろそろ認めなければなりません。世界の大きな流れから取り残され、過去にも目を閉ざし、自分の小さな殻に閉じこもっているこの民族に、本当に未来はあるのか。
今朝の同じ新聞には、私もお世話になったK先生が「安保法制懇座長代理」として登場し、「集団的自衛権」を法的にも認めるべきだと高らかに宣言していました。時局に合わせて権力にすり寄り、未来に禍根を残す言説を垂れ流すまさに御用学者の典型。良い人だけに残念です。
 

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