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「とりま」世代
私が普段接する大学の学生たちが、ちょうど自分の子どもたちと同じ年齢になりました。それで一教師としても、一父親としても、自分の次の世代について具体的に考える機会が多くあります。 20数年教師をしながら、「世代論」は、もうあまり妥当しない... -
オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』
ゼミナールで、オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』を再読しています。このディストピア小説はあまりに有名ですが、読み返すと改めて多くの発見があります。階級、性、死、生命工学、労働、道徳、宗教、家族、科学、芸術、歴史などなど、<文明>... -
Black “Lives” Matter!
「息ができない」と訴える人の首を、周りの市民が再三注意喚起しているにもかかわらず、警察官が長時間ひざで押さえ続けて死に追いやった映像は衝撃的でした。亡くなったジョージ・フロイドさんは、どんなに苦しかったでしょう…。想像に余りあります。一方... -
フィリピン サンチャゴ要塞
またもや久しぶりの投稿です。原稿執筆や各種試験などをかいくぐり、ゼミの学生諸君と常夏のフィリピンを訪れました。実は、フィリピンは初めてでした。ゼミ生にフィリピン出身のお母さんをもつ学生がいて、彼女がきっかけをつくってくれたのでした。彼女... -
「新しい生活様式」について
先日、この国の首相が会見して、「新しい生活様式を取り戻す」という、日本語として少々意味不明のフレーズを使っていました。「新しい」のであれば、過去に存在していなかったわけで、「取り戻す」というのはおかしいわけですが、この国の首相はもとより... -
次の政権交代への準備――新潟参院選で生まれたひとつの可能性
前回の投稿が2018年8月ですから、なんと、1年以上、ブログの更新ができませんでした。年々忙しさが増す中、Facebook や Twitter で発信するのがせいぜいで、ゆっくり自宅のPCの前で、つれづれなるままに文章をつづる余裕と勤勉さがなかったわけです。こ... -
「文明」の終着駅
先日故あって、大阪駅で長い時間を潰すことになったのですが、ものすごいコテコテの、究極の最新巨大駅ビルで過ごしているうちに、何故だかだんだんと息苦しくなって、しまいには怒りすらこみ上げてきたという経験をしました。営業妨害になってしまうので... -
〈文明〉転換への挑戦ーーエネルギー・デモクラシーの論理と実践
雑誌『世界』(岩波書店)2020年1月号に、拙論「〈文明〉転換への挑戦――エネルギー・デモクラシーの論理と実践」が掲載されました。キーワードは、「植民地主義(コロニアリズム)」です。『朝日新聞』の「論壇時評」で、津田大介さんにも紹介していただき... -
県知事選挙が終わって--「市民と野党の共闘」ついて。
前の投稿がクリスマスイブですから、あれから半年以上が経ってしまいました。4月からまた学部長になり、講演依頼もどんどん増えただけでなく、思いがけない選挙がありました。 2016年の参院選、県知事選、2017年の衆院選と、新潟県では市民と野党の... -
ウイルスから見てみる
約3か月ぶりの投稿です。フィリピンを訪れ、その後3月頭にデンマークに再び訪れた後、新型コロナウイルスの猛威で、もうとうてい海外などには行けない状況になりました。海外どころか、東京にも行けません。あっという間です。 このブログは、「3・...