先日、以前から注目していた若い芸術家集団、Chim↑Pom の渋谷パルコの展覧会に行ってきました。
真正面から、現代資本主義と消費社会に刃(やいば)をつきつける作品群。かっこいいです。
下の作品、「資本主義リアリズム絵画シリーズ――「クリーニング」」は、まるでメキシコ革命時のリベラの壁画を観ているようです。
下は、入ってすぐの作品。黄色のマネキンがいいですね。レジもぐちゃぐちゃになっています。欲望の泥沼の中にあるデパートの現実。
下は、Chim↑Pomを表すロゴマーク。パルコのイメージをパクっています。PARCOの「P」と「C」をChim↑Pomが盗んで、PARCOが「ARO」だけになってしまうというアイディアも。彼らの作品は「アート・テロリズム」などと過激に呼ばれていますが、超真摯で超インテリジェントな「超いたずら」といったほうが近いと思います。本当に素敵ないたずら小僧たち!
下は、ビデオ作品、「東京Bomberman」(2012年)の一部。街で捨てられるゴミ袋にどんどんと放射性廃棄物のマークをつけていくイタズラです。何という喚起力でしょうか。
誰が何と言おうと、私は彼らのセンスを応援します。
彼らの作品を観ていると、学問も、もっとがんばらなければ、と思うのです。
Chim↑Pom 展
2012年10月13日