blog– category –
-
希望の政治学読本 ⑦
『日刊ゲンダイ』の書評連載、第6回目まではブログに掲載しましたが、7回目~も載せておきます。 ジーン・シャープ『市民力による防衛』(法政大学出版局) 3800円 「おまかせ安全保障」からの脱却 よく、「北朝鮮や中国が日本に攻めてきたらどうする!... -
断末魔としての「改憲」
いよいよ安倍首相は、2020年に改憲を果たすと明言しました。 言うまでもなく、彼が変えたいのは「9条」です。具体的な条文云々というより、何よりも「象徴としての9条」を変えることが彼の(すぐれて個人的な)悲願となっています。 9条... -
自分の生命(いのち)を生きるということについて
また前回より2か月以上経ってしまいました。 時間が経つのは早いのですが、きっと人生そのものもあっという間に終わるのでしょう。 昨年の知事選、「新潟の奇跡」について、なぜそんなことが起きたのか、選挙後に良く訊かれるようになりました。 ... -
新しい新潟県政について
多忙に任せ、前回の投稿からまた2か月以上経ってしまいました。 あれから本当に新しい候補を生み出すことに成功し、しかも選挙にも見事勝利することができました。参院選から、いわば「ホップ・ステップ・ジャンプ」と、一連の流れにあったと思いま... -
試される「野党」の力――新潟県の知事選に寄せて
参議院選挙が終わったばかりだというのに、新潟は知事選を迎えて大騒動です。ご存じの通り、現職知事が「心が折れた」と言って突如選挙から撤退したために、特に原発や災害問題で知事の政策に拍手を送っていた市民の皆さんは驚き、悲嘆に暮れています。... -
希望の政治学読本 ⑥
「希望の政治学読本」の第6回目です。 ティク・ナット・ハン『和解』(サンガ) 1400円 「和解」という冒険の旅へ 「和解」は21世紀のキーワードである。人類は今、近代世界で分断されてしまった多くのつながりを再生させるため... -
希望の政治学読本 ⑤
「希望の政治学読本」第5回目です。 白永瑞『共生への道と核心現場』(法政大学出版局) 4400円 先の参院選終了後、現政権が真っ先に着手したのは、沖縄高江の米軍ヘリコプター発着場工事の再開であった。本土から機動隊を動員した目に余... -
希望の政治学読本 ④
「希望の政治学読本」第4回目です。 和田武『再生可能エネルギー100%時代の到来』(あけび書房) 1400円 「再生可能エネルギー100%社会」。エネルギー問題に多少は詳しい(と自分では思っている)人ほど、まずそんなことは「非常識」... -
希望の政治学読本 ③
「希望の政治学読本」第3回目です。 平田オリザ『下り坂をそろそろと下る』(講談社) 760円 私たちはいつまで「坂の上の雲」を追いかけ続けるのだろうか。本書が投げかける問いは根源的である。そもそも日本はもうアジア唯一... -
希望の政治学読本 ②
「希望の政治学読本」第2回目です。 佐藤仁『野蛮から生存の開発論――越境する援助のデザイン』 (ミネルヴァ書房) 3000円 本当に、「この道しかない」(自民党)のか。地方に住んでいると、中央(東京)から発せられるスローガ...