-
「文明」の終着駅
先日故あって、大阪駅で長い時間を潰すことになったのですが、ものすごいコテコテの、究極の最新巨大駅ビルで過ごしているうちに、何故だかだんだんと息苦しくなって、しまいには怒りすらこみ上げてきたという経験をしました。営業妨害になってしまうので... -
県知事選挙が終わって--「市民と野党の共闘」ついて。
前の投稿がクリスマスイブですから、あれから半年以上が経ってしまいました。 4月からまた学部長になり、講演依頼もどんどん増えただけでなく、思いがけない選挙がありました。 2016年の参院選、県知事選、2017年の衆院選と、新潟県では市民と野党... -
クリスマスイブに。
またしても、本当に久しぶりの投稿です。 本来は、進展する市民エネルギー事業のこと(特にデンマーク訪問について)、新潟県政のこと(何よりも検証委員会のこと)など、書かなければならない多くのことがあったのですが、スキップしてしまいました。ひと... -
「学び」を回復する
日本中の大学が危機です。それはまず財政や定員充足といった、目に見えやすいものとして取りざたされますが、それよりももっと根源的な危機に大学は陥っていると思います。現在の大学の最大の危機は、大学が、行政や資本の下請けとなり果て、もはや新し... -
新潟県の原発事故に関する検証委員会
昨年誕生した米山県政の公約でもっとも重要だった、「原発事故に関する検証委員会」のメンバーの一部が昨日公表されました。原発立地自治体とはいえ、一地方自治体が自前の予算で、これほど包括的に検証を行う例は日本で初めてではないかと思います。3... -
希望の政治学読本 ⑫
『日刊ゲンダイ』の書評連載「希望の政治学読本」は、この12回目で最終回でした。当初予定されていた連載期間を大幅に超えました。この時はまだ知事選の結果が出る前でした。連載中はまさに選挙のど真ん中で、今思い起こすと自分でもよく書けたな、と思... -
希望の政治学読本 ⑪
ジャレド・ダイアモンド『第三のチンパンジー』(草思社) 1,800円 人間の未来を考えるために 先日、久しぶりにスタンリー・キューブリック監督の『二〇〇一年宇宙の旅』を観た。今から半世紀近く前の作品であるにもかかわらず、今観ても鮮烈な印象を与え... -
希望の政治学読本 ⑩
ツヴェタン・トドロフ『民主主義の内なる敵』(みすず書房) 4,500円 「民主主義」をあきらめないために 私たちは今、本当に民主主義的な社会に住んでいるのだろうか?本書は、24歳まで「全体主義」のブルガリアで過ごし、そこを逃れて残りの三分の二の人... -
希望の政治学読本 ⑨
大森美紀彦『《被災世代》へのメッセージ』(新評論) 1,800円 「単身者本位社会」を超えて リオ・オリンピックの熱狂が過ぎ去ったが、「次は東京オリンピックだ!」と明るい気分になれないのは私だけか。今日も福島第一原発ではあと何十年かかるかわから... -
希望の政治学読本 ⑧
バーニー・サンダース『バーニー・サンダース自伝』(大月書店) 2,300円 「新しい政治」はどのように生まれるか 金と権力にまみれた政治や、その政治を生業とする政治家たちと私たちはどのようにつき合っていけばいいのか。おぞましい政治の世界は、遠く...