2014年– date –
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「おらって」にいがた市民エネルギー協議会 設立趣意書
設立趣意書 2011年3月11日の東日本大震災とそれにともなう福島の原子力災害は、「天災」あるいは「人災」であると同時に、日本の戦後や近代文明のあり方そのものを問い直す「文明災」とも言われました。またこの災禍は、中央が潤うために地方が負担... -
マララさんと日本国憲法第9条をつなぐ論理――真の「革命」について
今年のノーベル平和賞は、マララさんに決まったようです。ノーベル平和賞ですから、例のごとく政治的な計算があったり、欧米の価値観の押しつけと批判する向きもあるようですが、ノーベル委員会はとても良い選択をしたと思います。 日本国憲法第9条も候補... -
新潟から市民発電
先日(9月23日)、新潟の市民発電のキックオフ集会を開催しました(下写真)。 約280名の参加者で会場も満員。テレビも新聞もきてくださいました。 新潟で市民発電をやる意味は、まず新潟が<自立>のための豊かなエネルギー資源の宝庫だという事実に求... -
始動。新潟市民発電
この間、今年に入ってずっと準備をしてきた新潟の市民発電の試みが、ようやく最初のキックオフ集会を迎えつつあります。チラシも地元のアーティストの力添えで完成しました(下写真)。 「おらって」とは、新潟弁で「私たちの」という意味です。つまり、「... -
マルクスの取り組んだテーマはやっぱり普遍的だったということについて
若い人たちとの読書会で、マルクスの『共産主義者宣言』(平凡社ライブラリー)を再読しました。 自分が若い頃から何度も読んできた本です。しかし残念ながら、読むたびにその内容を忘れ、読んでみてはまた忘れるの繰り返しでした。概して、マルクスの翻訳... -
「社会主義文明国家」
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は、2013年9月4日付の『労働新聞』で、「社会主義文明国家」の建設を謳っているそうです。この場合の「文明」とは何か、が私の関心事です。以下、「自主・平和・親善のために」というブログからの引用です(http://blog... -
コミュニティを奪われた人々――アチェ訪問から考える ③
スマトラ島沖地震によってアチェに津波が襲ったのは、2004年12月。ですから、もう10年が経とうとしています。アチェ州では約20万人が死亡または行方不明になったということで、被害者数という点で見てもその惨事の規模がわかります。 悲惨な経験をどう乗り... -
コミュニティを奪われた人々――アチェ訪問から考える ②
アチェの人々について考えるということはどういうことか…。彼らは、津波、内戦といった幾重にも重なる苦しみや抑圧を受けてきました。しかし「開発」もまた、彼らの苦しみの層のひとつを形成してきたということは、忘れてはなりません。しかもこの... -
コミュニティを奪われた人々――アチェ訪問から考える ①
イラクで見たコミュニティベースの「平和構築」については、これからも引き続き考察を続けていきたいと思います。これに関連して、オリバー・P・リッチモンド(Oliver P. Richmond)というイギリスの平和研究者が『自由主義的<平和>をこえて(A Post-Lib... -
中東訪問から考える ③ イラク アルビル――「市民戦争」と「市民」
前回は、イラク(アルビル)の「豊かさ」について触れました。 アルビルは「第二のドバイ」とも言われていますが、その場合の「豊かさ」とは、言うまでもなく消費経済や商品経済の発展という意味における「豊かさ」です。けれども前回は、それよりも豊かな...
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