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1954年――「被ばく社会」の未来
今日は、民放テレビのドキュメンタリー番組で衝撃的な事実を知りました。 またもや、こんな大切な事を知らなかった自分を恥ずかしく思います。 1954年、アメリカ核実験の際、第五福竜丸以外にも、実は多くの漁船や貨物船が被ばくしていたという事実、そし... -
人間と世界をつくりなおすために ――ソルムンデハルマンの神話――
今日、面白い会合に参加し、そこで久しぶりに姜信子さんとお会いすることができました。 そのユニークな会合は、新潟大学人文学部の企画で、姜さんの語りと、浪曲師、玉川奈々福さんの浪曲を聴くというものでしたが、語る―聴くということに潜む根源... -
イヴァン・イリッチ再読
「3・11」の文脈で読み直すべき本はたくさんありますが、今日は、イヴァン・イリッチの『エネルギーと公正』(1974年)を再読しました。 冒頭には以下の文章があります。 エネルギー危機 エネルギー危機の切迫を強調することが最近の風潮である。この... -
過ちは繰返しませぬから
今日のニュースで、広島の原爆慰霊碑の碑文にまたもや赤い塗料がかけられていたということを知りました。これまで何度も何度も同じことがありました。 最近の石原慎太郎の『新・堕落論』にも、この碑文が「自虐的」で、日本が自前の核をもつための障... -
当たり前の小さなしあわせについて
昨年大晦日のNHK紅白歌合戦は、最高視聴率を記録したようです。 毎年変わることのない、当たり前の番組を、多くの日本人が家でみていたということでしょう。 震災があって、このいわば「当たり前の小さな幸せ」が、多くの日本人にとってずいぶん貴重... -
映画 『アバター(ABATAR)』
先日、見過ごした映画を、旅行の移動中に車の中で観ました。ユビキタスというか、そういう時代になったんですね。 観たのはジェームズ・キャメロン監督の『アバター(ABATAR)』(2009年)。 すばらしい作品でした。 いわば、21世紀版の『アラビア... -
地球核汚染と植民地主義
録りためておいたNHKスペシャル「地球核汚染」(1995年)を見ました。 ヒロシマを出発点に、ハンフォード核施設による住民被害、チェルノヴイリの依然として悲惨な現状、マーシャル諸島の核実験で被ばくした住民たち、2000回以上の核実験が世界に降... -
中国――地殻変動の始まりか?
12月22日付の『朝日新聞』によれば、中国広東省の烏坎村という村で、共産党地方幹部の腐敗に異議を申し立てた住民たちが自治組織を立ち上げ、それを今では共産党も「合法」と認めざるをえなくなっているとのことです。この記事に、大きな衝撃を... -
3人の死
新聞で3人の死を立て続けに知りました。 ひとりは、言うまでもなく、金正日総書記。 隣国の独裁者の死は、国際的には、期待よりも不安を掻き立てています。 私は、以前平壌で、彼のお父さんである金日成の冷凍ミイラと対面しました。それで気がつい... -
辺野古を再訪して
先日、辺野古を再訪しました。 以前はなかった、頑強なフェンスが立ちはだかっていました。 このフェンスは、米軍の「所有物」だということで、ここにつけられたメッセージや抗議文などはどんどんはぎ取られてしまうらしいのですが、最近は向こうも...