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「統合失調症」と文明
私の教え子に、統合失調症で苦しんでいて、大学も長い間休学中の学生がいます。 波があるのですが、悪い時は、しばしば文脈がおかしな内容のメールも送ってきます。 多くは、ひたすら謝ったり、自分を責めたり、何かの長文を提出しようとしたりする内容の... -
生活か安全か
生活か、安全か…。 昨日開票された、現在浜岡原発のある、御前崎市長選の争点です。 何という選挙でしょうか。住民がそのどちらかを選ばなければならないなんて。 そういう争点の選挙をしなければならない時点で、<政治>は完全に失敗しているわけ... -
「反原発」と「憲法改正」を結ぶ論理
「ハシズム」とも呼ばれる橋下現象をどう理解するか。 いろいろな議論があるようですが、忙しくてほとんどフォローしていません。 ただ、断片的に橋下氏の言動を見ていて思うことがあるので、書き留めておきます。 橋下氏は、いろいろな主張をしていますが... -
あれから1年?
今年の「3月11日」は、アメリカから日本に帰る飛行機の中でした。 福島や東京では、「1周年」ということで、事前にいくつかの集会などのお知らせがあったのですが、どれも出席できませんでした。テレビや新聞でも、多くの特別企画があったようで... -
市場の果て
NHK特集「ヒューマン――なぜ人間になれたのか」は、4回シリーズだったのですが、いずれも興味深い内容でした。 今回が最終回。テーマは、人類にとってお金が生まれたことの意味についてです。 今から約6000年前、最初の古代都市「テル・ブラク」で、麦... -
新しい教育――ワークショップの可能性
この6年余り、私が勤める大学で実践してきたことのひとつに、「国際交流インストラクター」の養成というプロジェクトがあります。 http://www.nuis.ac.jp/iuip/ これまでの大学教育の限界を感じ、学生が主体的に体を動かして自ら学び、また自己表現... -
映画『第四の革命』
先日、カール・A・フェヒナー監督の『第四の革命』(2010年)を観ました。来月新潟でも上映会を予定しており、その試写会でやっと観る機会を得ました。 世界10か国を飛び回り、新しいエネルギー社会への胎動を次々と紹介する映画です。ドイツでは、... -
シンガポールで考える 3
滞在中、シンガポール国立大学を訪れました(写真)。 緑の美しい、広大なキャンパスに、約2万5千人の学生が学んでいます。 そもそもシンガポール自体が多民族国家であるので、キャンパスで歩いている学生たちを見ても、まさに「国際社会」そのも... -
シンガポールで考える 2
その国に行くと、私はたいてい美術館に行きます。とくに現代美術館。 現代アートとっても、その作品が(国立の)美術館に展示されているということ自体で、すでに公式化(制度化・無力化)されているといえるのですが、いずれも優れた作品は「現代」... -
シンガポールで考える 1
シンガポールに行ってきました。初めてでした。 雪の新潟から気温30度以上の熱帯へ。 ただの観光地として訪れる以外にどんな深みがあるのか、正直期待していませんでしたが、本当にいろいろと考えさせられました。 結論から言えば、グローバル化に徹底的...