-
「緑の党」の誕生
前回、7月29日に国会前のデモに参加したことについて書きましたが、その日はデモの前に日本の「緑の党」の結党を記念するキックオフイベントもありました(「緑の党」の正式な旗揚げは、その前日28日の総会で決定されました。) 映画『第四の革命』... -
国会前デモに参加して
29日は、国会前のデモに参加してきました。 そして日付が変わって今、最終の新幹線で新潟に帰ってきました。 そしてテレビをつけると、やっぱりオリンピックの事ばかり。 デモについてのニュースでは、警察発表で、参加者が1万人というものもあり... -
日本中世期の文明論――『方丈記』を読む
堀田善衛『方丈記私記』を読んで触発され、初めて 鴨長明『方丈記』を読みました。 もちろん、「東日本大震災」後の文脈で。 中学校以来、科目としての「古文」が好きになれませんでしたが、『源氏物語』など、歳をとって改めてじっくり読みたくなっ... -
沖縄 2012年6月
学会で、沖縄を訪れました。 しかも6月23日の慰霊の日をはさんで。 これで何度目になるか。 でも、私は依然として、本土からの物見遊山の観光客でしかありません。 ちょうどオスプレイ配備問題が熱を帯びていました。例のごとく、本土にはまったくその「熱... -
「死の街」、霞ヶ関に行く
原発が再稼働される…。福島原発事故のしっかりした検証が終わる前に。何の国民的合意もなしに。首相がどこかの「空気」を読むだけで。いつものように。何事もなかったかのように。「安全神話」への「逆コース」。 それはあまりにひどいということで、私も... -
「サバンナ」の日本から ③ 「日常」とは何か
最終日、福島大学の学生に案内されて、福島大学と福島駅前を訪れました。 持参した、放射線測定器の数値以外は、どこも災害前後でまったく変わりのない風景です。 福島大学に着いて、駐車場で測った数値は、1.0マイクロシーベルト/時。大学構内でも... -
「サバンナ」の日本から ② 残されたもの
家も畑も一挙に津波に流された大坪さんでしたが、家の庭にあった大きな石だけは残っていたと言います(写真は大坪さんご本人と家の石)。よく見ると、他の家も、基礎だけは残っていたり、頑丈な門の下半分だけが残っていたりします。 大坪さんによれば、石... -
「サバンナ」の日本から ① 津波という経験
6月2日(土)、宮城県亘理郡山元町(相馬郡新地町の北、福島県との県境)で夕方まで学生たちと農作業のボランティアをして、それから帰りに「海岸通り」(6号線よりひとつ海岸側にある道路)を車で走りました。 あれから1年以上経っても、瓦礫が... -
オウム真理教は終わっていない。
昨夜、NHKでオウム真理教をふりかえる番組がありましたが、警察未押収の約七百本の教団内部録音テープや長時間の元幹部へのインタビューに基いて、オウムを<内在的に>理解しようとする力作でした。 バブル期の日本の影。金と消費に浮かれる「平和」な... -
病・弱さ・不幸――ヴァルネラブルの思想について
先日、学生たちとの飲み会で、卒業後の進路を展望して意気消沈する学生を励まそうとアレコレ希望のある話を絞り出そうとしている最中、ふと、何だか空しい気持ちに襲われました。 今の時代も、人生も、簡単に幸福への道は開けません。前向きに、前向...