-
オキナワ・ビケス・クワジャリン・ビキニ・エニブル・エベイス・ボーケン…
昨年亡くなったチャルマーズ・ジョンソンを読み直しています。晩年、彼は特にアメリカの軍事ケインズ主義が、アメリカと世界を誤った方向に導いていることを厳しく指摘していました。そして、今の世界的な経済混乱も予見していたようです。日本は今... -
真の文明は
「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」 (田中正造) -
原爆から原発事故へ――「戦争は平和である」時代
この広島の原爆ドーム(筆者撮影)付近では、現在ほとんど放射線は検出されないといいます。ここ広島でさえ、かつての「戦時」は、あくまで現在の「平時」と区分されて扱われているように見えます。原爆ドームは、当時の惨劇を「思い出す」ために、... -
若者たちの反乱
世界中の広場や路上で、若者たちが異議申し立てをしているというニュースが届きます。日本では(すくなくとも新潟では)、こういう動きはなぜかあまり見かけませんが、今の状況をみると、若者たちの怒りは当然である気がします。以下は、『産経新聞... -
中国での列車事故を考える
「中国鉄道省が、北京―上海間の高速鉄道の試運転で車両の深刻な不具合を把握し、開業前の5月末に内部会議で報告していたことが分かった」――『朝日新聞』 2011年10月2日先日(9月27日)上海地下鉄でも事故があったばかりですが、それ以前にもトラブ... -
「文明」と自我の病
ガンジーのことばは、時々自分の存在の根源をゆさぶります。 「持ち物を捨てれば捨てるほど、あなたの魂の表面から所有欲という曇りが消え、その魂は真実の輝きを取り戻す。」…そうです。確かに。「持ち物」によって、自分はどんどん貧しくなっていく... -
「3・11」と「近代の超克」
「3・11」後の文脈で 竹内好「近代の超克」を再読。戦争に加担したといわれる、京都学派やロマン主義者たちがなぜ結果的にそうなったのか、竹内はこの論文で、まさに火中の栗を拾うように、その内在的メカニズムを明らかにしようとしました。結果的に... -
デモから始まること (9・19集会によせて)
昨日、敬老の日に、「脱原発」を訴え約6万人が東京に集まりました。けれども、ネットを見てみると、このニュースに対して反感をもつ人が少なからずいることに気がつきました。 若い人が多いようです。たとえば、「脱原発」と言うだけなんて、無責任... -
平和競争
映画『博士の異常な愛情』で、ソ連の大使がアメリカとの「peace race(平和競争)」に疲れたことを吐露する台詞がありましたが、その台詞をぼくはずっと忘れることができませんでした。「平和競争」ってなんだろう…。 ちょうど米ソ冷戦が朝鮮戦争をは... -
美浜原発を訪れる
先日、学生たちを連れて、美浜原発を訪れました。百聞は一見に如かず。考えてみれば、「美浜」とは、美しい浜という意味で、本当に息をのむようなコバルトブルーのきれいな入り江に、その原発はあったのでした。写真の上は、若狭湾と美浜原発。下は...